描かれる「大手企業の体質」
「下町ロケット」や「陸王」など日曜劇場には勧善懲悪の流れがあるため
下請け(この場合インディー開発者)と大手企業の争いが描かれていくと思うのですが
どちらも経験している私からすればここまでひどくはないです。
ゲームを作ること自体はあまりに儲からないので「金がほしいぃ!」みたいな人は少なく
自分も感動させてもらったから人を感動させたいと思う方が中小企業や大手企業でも多く働いています。(アトム玩具の社員みたいな人です)
たしかに大手企業や下請け企業はつまらなくてもスケジュールや予算の兼ね合いでゴーサインを出すこともしばしばあるため駄作と呼ばれるものもクリエイターたちも不本意ながら出すことが多々あります。
それがドラマ上では悪者のように描写されていますが、これはプロジェクトとしての規模に伴う問題ではないかなと思います。
企業体質というよりも構造の問題みたいな感じです
大手企業とインディーの違い
大手企業はさきほどお伝えしたとおり、スケジュールが変えられなかったり携わる人数や影響力がありすぎるため、クリエイターに才能があったとしても本人が面白いと思えない状態でも引くに引けずゲームを発売してしまうことがあります。
一方、インディーゲームは個人そもそもボランティアみたいに開発している人もいたり、プロジェクト延長にリスクがかなり少なく、気軽に納期を変更したり、突き詰めて面白くしやすくできるため、才能さえあれば面白くなる可能性は高まっていきます。
なので大手のゲームが面白くなくてもリリースしてしまう問題はここにあるのであって
企業体質というよりも開発スタイルの違いによる結果のように感じています。
企業も「構造を理解した上で改善していくこと」は必要だと思いますのでドラマでは逆にこのあたりを突いていくのかもしれませんね!
「イケメン」出演者について思うこと
ゲーム業界はオタクで少し垢抜けない人が働いている印象を持っている方もいる一般の方もいると思うのですが、ドラマではかなりイケメン揃いでしたよね。
そこについて経験を踏まえてお話してみたいと思います
ゲーム業界は「能力主義で多様性がある」
ゲーム業界で働いている人は色んな人が働いています。
完全実力主義なので能力があれば垢抜けてなくても働ける業界です。
そのため学歴と見た目で採用をする企業に比べると
見た目に気を使わない人で少なくないのかなとは思います。
見た目採用も否定できない(一般企業も同じかも…)
ただゲーム業界としてすこし特殊なのが、もちろん能力はある前提なのですが
そもそも「応募者がかなり多く倍率が異常」なので会社側は選ぶ側になることが多いように思います。
そうなってくるともし同じようなスキルの人がいて「清潔感があって垢抜けてる人」と「そうでない人」がいた場合、どちらが採用されるかは必然的に決まってしまいますよね(もちろん格段にスキルが違えば結果は変わります)。
そのため美男美女が働いているケースもあり、あくまで肌感ですが、実力主義だけど人気職であるがゆえに多少の見た目採用がある可能性も否定できませんし、多様性のある業界なのでイケメンがいる現場がないとも言い切れないのがゲーム業界です。なので
こんなの非現実的だ!
みたいなことは感じませんでした。
逆に良くいうと努力して実力さえつければ
働けるチャンスがある業界なんですよね
「ゲーム業界 = カッコいい」になると嬉しい
今回、主要キャストをイケメン俳優揃いにしてくれたことで「ゲーム業界 = ダサい」って思っている人が「ゲーム業界 = かっこいい」ってなれば良いなと思っています。
「ゲーム好きだけどダサいから嫌だ」といっているような才能豊かな人も目指せる業界になりますし
すでに働いている人たちも評価される素晴らしい世界になりそうです。
シンプルにゲーム上のおしゃれな演出や見た目でもゲームは評価されるので
そういったセンスのある人がたくさん応募するような業界になって日本を牽引できるようなデジタル産業になれば日本人の生活も豊かになると思ってるのでそういった意味でもイメージアップしてくれるのは嬉しかったです。
日本が誇るゲーム産業をもっと活性化させたいぜ…!
バグについての会話
主人公がヒロインにデバッグについてアドバイスする場面で
開発者の目線だとしても理にかなっていて「お、わかってるねぇ」とにやりとしてしまいました。笑
こういう細かい設定や言葉がずれてると
ストーリーに入り込めないので細かく設定されているのは嬉しいですね〜
ドラマの今後の展開について
日曜劇場に仕上げるために少しだけ違和感があるところもありましたが
ゲーム企業が監修に入っているとのことで全然許容範囲でした。
一般人の偏見で作ったような話だったら
観るのやめようと思ってたのですが自然に見れて面白かったです!
活動内容のPR
下記が本サイトでの活動内容となります。
最後に
いかがでしたでしょうか?
私自身はフリーランスで企業のお手伝いをしたり、個人でゲーム開発もしているので自身と重ねる部分もあり続きが楽しみです。
良作の予感…
アトム玩具で働きたい人生だった#アトムの童— Tadapy@ゲーム開発 (@tadapy88) October 16, 2022
またこれを見るたびに個人で開発しているゲームのやる気が湧いてくるので私自身のバイブル的な作品になるのではないかなと期待していたりします。
めでたく毎週の新しい楽しみができました!
もし見られていない方はぜひ見てみてくださいね
では今回はここまでとなります。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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