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【今頃ゲームレビュー】人喰いの大鷲トリコをプレイした感想

人喰いの大鷲トリコをレビュー レビュー

上田文人氏のゲーム作品である「人喰いの大鷲トリコ」をプレイしました。
そのレビューと開発者目線でのお話をしたいと思います。

名前は少し怖いですが、むしろ切ないけど心温まる作品である本作ですが、賛否両論ある作品でもあるので私の意見なども交えて紹介させていただきます。

人喰いの大鷲トリコについて

最近、ICOやワンダと巨像のディレクターである上田文人さんの第三作目
「人喰いの大鷲トリコ」をプレイしました。

恥ずかしながらゲームを作る仕事に就いてからは学生のときほどゲームをプレイする時間が取れなくなったこともあり、最新のゲームを遊べていない現状があります。

今だからこそ気づく細かい演出や学びも多いため
意識的にゲームを遊ぶ時間を取らないといけないと思い始めてます

そのような経緯があって遊べていなかったゲームとして
「人喰いの大鷲トリコ」を選びました。

そしてプレイした感想とゲームの作り手目線でレビューできたらなと考えております。

 

ゲーム作品の紹介

ゲームとしては主人公と大鷲であるトリコが協力して
謎解きをしながら攻略していくゲームとなっています。

簡単に言うとトリコと一緒にステージを攻略したり
敵を倒したりするゲームです

 

本作は「ストーリー・ドラマ性」がメイン

この作品はストーリー性や演出について称賛する声が多いです。

どこか物悲しいストーリーは上田文人氏の作品には一貫しているのですが、プレイした後に単純な悲しさとは違う、胸が温まりつつも悲しさもある映画を見た後のような感情が湧いてくることが多いです。

ICO / ソニー・インタラクティブエンタテインメント

ワンダと巨像 / ソニー・インタラクティブエンタテインメント

もはや映画より感動させられる…

なので映画でストーリーや物語の構造に興味がある人や
ヒューマンドラマのような複雑な感情を描く映画が好きな人におすすめしたい作品でもあります。

 

悪い評判もある

そしてストーリーや物語に称賛がある一方で

作品に対して

  • ボリュームが少ない
  • 操作性が悪い
  • ワンパターンの演出

などのネガティブな意見もあったりします。

私自身も辛い…と感じるときはありました

 

操作性について

主人公を操作していると加速度的な動きをすることが多いためか
思った通りに動かせないことが多く、操作がイマイチと言わざる得ない点もありました。

入力してから遅延というのでしょうか…

 

ボリュームについて

また本作の開発が発表されたのが2009年で発売したのが2016年です。

発表から7年近い年数がかかっているためユーザーからすると「ボリュームがありそう」と期待していたと想定されます。

そう思っていたユーザーも多かったこともあったせいか
「ボリュームが少ない」と評価を受けたのかもしれません。

こちらが参考のCM

予約したことを忘れるぐらい長い間、開発していたことが伺えます

 

ワンパターンの演出

これについて風景も同じでパズルも似たようなものが多かったので
このように感じる人はいるような気はしました。

ソニー・インタラクティブエンタテインメント

パターン化してしまった理由としては色々なトラブルが重なって
納期に追われていたんじゃないかな?と業界人としては思ってしまいます。

ゲーム開発は運要素も少なからずあるため
意図しないトラブルでクオリティが上げられないことがあったりします

 

前作「ワンダと巨像」とのギャップもありそう

前作である「ワンダと巨像」は広大なマップと大きなボスが10体以上いたり
その上、他のPS2の作品としてはありえない映像だと当時話題を呼び、評価されました。

ソニー・インタラクティブエンタテインメント

それに比べるとトリコのアニメーション制御など細かい作り込みは良質ではあったものの
映像の点ではもはやPS4では珍しくないレベルであり、演出のバリエーションも多くないため

ソニー・インタラクティブエンタテインメント

人によってはトリコと共に崖を登っては落とされて、進む&戦うを繰り返していつの間にかクリアといったような印象を持つ人がいても不思議ではないように思います。

ICOやワンダと巨像が元々ボリュームのある作品ではないため、シリーズ未経験の人からするとその印象に拍車をかけているのかもしれません

 

本作品の本質を探る

個人的にはこのゲームを普通のゲームと同じ感覚でプレイするとがっかりする気がします。

ただ映画を見たり、小説を読むような感覚でプレイすると
すごい面白いゲームだと感じさせられます。

尖った作品というのでしょうか、刺さる人には刺さります

 

ゲームの可能性を示し続けている

上田文人氏はゲームという「体験するコンテンツ」という映画や小説を感じさせるような心を揺さぶるゲーム体験を目指していたり、示し続けているのではないでしょうか。

ソニー・インタラクティブエンタテインメント

映画や小説のようにゲームをあまりしない人が楽しめるゲームを
模索し続けている貴重な作品であると考えていたりします。

昨今はゲームを遊ぶだけじゃなく、体験したり
学ぶために利用されているのでゲームの可能性は無限大です

 

ソニー・インタラクティブエンタテインメント

そのため、一般的なゲームと同じ感覚でプレイすると「つまらない」という評価になってしまうので「ゲームとはこういうもの」という先入観がある人ほど抵抗があるのかもしれません。

体験ができる映画のような感覚でプレイするとより楽しめそう

 

余談:ICO、ワンダと巨像のゲーム業界への影響

私自身も高校生の時に「ゲーム=遊び」と考えていました。
しかし、ワンダと巨像をプレイして「ゲーム=芸術」という考えが変わりました。

ワンダと巨像 Value Selection

ソニー・インタラクティブエンタテインメント

そしてゲームクリエイターという仕事を本気で目指すことを決めました。

他にもこのように感じゲームクリエイターになろうと目指された方も多そう

ちなみにゲームクリエイターを目指したときの記事はこちら

 

次のページ

実はあの有名なゲームクリエイターが本シリーズに影響を受けたと明言しています。
次のページで紹介していきます。

コメント

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