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【今頃ゲームレビュー】人喰いの大鷲トリコをプレイした感想

人喰いの大鷲トリコをレビュー レビュー

ダークソウルの生みの親、宮崎英高氏

フロム・ソフトウェアのダークソウルの生みの親である宮崎氏もICOをプレイして当時勤めていた外資系IT企業を退社してゲームクリエイターを目指されたという経験があるようです。

 

インタビューの中でこのように語っています。

『ICO』が存在しなければ『ダークソウル』シリーズは生まれなかっただろうとゲーム・ディレクターの宮崎英高は述べている。

私も含め、本シリーズに影響を受けた人はかなりいそうですね!

ダークソウルがいかに凄いゲームかは以前の記事でお伝えしました。

 

宮崎氏への海外の評価

また宮崎氏の凄さを伝えるとゲームクリエイターでフォーブスの「世界に影響を与える人物」として総理大臣と共に唯一トップ100に入った方です。

記事にはこのようにあります。

タイム』誌の“世界で最も影響力のある100人”に日本のゲーム開発者が選出されるのは、2007年の任天堂・宮本茂氏に続き2人目。

マリオの生みの親、宮本茂氏の次だったとは…!すごすぎ

 

最新作「エルデンリング」にも見えるICOシリーズの影響

エルデンリングでは馬が登場したのですが、プレイしていると

images

©Bandai Namco Entertainment Inc. / ©2022 FromSoftware, Inc.

なんだか操作感がワンダっぽいような…

と思っていると、先程の記事を見て、やはり宮崎氏も「人喰いの大鷲トリコ」を含むICOシリーズに大きな影響を受けているのだと感じました。

ちなみにICOシリーズで出来るだけゲームに没入してもらうため、不要なUIを画面から消す演出を昔から取り入れられていました。

実はエルデンリングにもその演出が入っていたりします。

当時はUIを出しっぱなしにするのが当たり前だったので衝撃でした…!

 

動物好きにはたまらない作品

話はそれてしまいましたが、トリコは大鷲という生き物で
空想上の動物である「グリフォン」を可愛くしたような見た目をしています。

ソニー・インタラクティブエンタテインメント

ただ一番大事なのが、動きがとても動物を模したような動きが多く、鈍臭い部分があったり、一生懸命だったり、ペットを飼ったことがある人ならわかるなんとも言えない可愛らしさがあります。

上田ディレクター自身もトリコは犬や猫、鳥を模して、それを飼っている人に愛着を持ってほしいというメッセージを伝えていました

なのでペットを飼った経験がある方や動物が好きな人は
プレイが終わる頃にはトリコに感情移入をしていること間違いなしです。

これまでたくさんのゲームをプレイしてきましたが

このような経験は今までなかったように思います

 

ゲーム開発技術の話

私が普段からゲーム開発に携わっていることから
技術的なお話やゲーム開発者目線の意見もお伝えできればなと感じています。

わかりやすさ重視で見た目を中心にお伝えしていきたいと思います!

ファー(もふもふ部分)

トリコは大鷲だけあって、羽の表現であるファー(毛皮)が
前作であるワンダと巨像よりもより繊細になっていたように思います。

ソニー・インタラクティブエンタテインメント

PS2でファー(もふもふ、ふさふさ)の表現をすること自体、当時かなり攻めた技術で話題になっていました。ただ今回はその点の技術の大きな変化は特に感じなかったように思います。

開発に年数がかかりすぎてしまったことで他のゲームも当たり前のように使われるようになっていたので目が肥えてしまったのかもしれませんね…

 

水回りの表現

水の動きでクリアするギミックがあったり
水中に潜るとその潜っている雰囲気も違和感がなく良い感じです。

4gamer / ソニー・インタラクティブエンタテインメント

水面に入っているときや水中でその空間に違和感ないのは細かく作り込みをしないと表現できない部分でもあるので手間がかかってそうです。

個人的に耳に水が入って音が届きにくくなる演出で
効果音にローパスフィルターをかけている感じがとても良いですね。(もこもこした音になります)

芸が細かい!

自分のゲームでも導入できたらいいなと思える表現です!

 

光の表現

光の表現は初代のICOからとても素晴らしいです。
ワンダと巨像にいたってはPS2では難しいとされていたHDR(ハイダイナミックレンジ、眩しくなる表現)と呼ばれる表現まで導入されて開発者の間で話題になっていました。

ソニー・インタラクティブエンタテインメント

本作トリコにおいても細部までこだわっている印象です

 

トリコのアニメーション

アニメーションの数が良い意味で異常です。

おそらくある程度パターン化して複雑なモーションブレンドで
自然な雰囲気をさらに高めていると思うのですが

ここまで物理エンジン的な動きをしていると違和感が垣間見ええたりするのですが、稀にしかそれも見受けられずアニメーションへの熱意がとても感じられました。

Game Spark / ソニー・インタラクティブエンタテインメント

推測ですが、おそらくこだわりがある分

バグ取りが大変だったんじゃないかなと思っています

あとトリコが本当に生きているように感じるのは
このアニメーションの数の多さと作り込みの深さが影響しているように思います。

私の個人的に作っているゲームでも先日アニメーションやブレンドを作り込んでいると見てくださっている方の印象が変わったので自分ごとのように感じます

 

トリコは遊んで良かったと感じる

全体的にみて、トリコは遊んで良かったなと感じました。

時間的にもあまり時間がかからないことを考えても
今の人達、向けの作品といえる作品と言えるかもしれません。

一見の価値ありです

 

物足りない人もいるかも

ただエンドコンテンツ(オンラインでずっと遊べる)などが充実している昨今のゲームの中では物足りないと感じる人もいるかもしれません。

そのため、本作は映画としてプレイするのが一番楽しめる方法だと思います。

私自身は元々過去作もプレイしていたこともあって

このあたりのギャップがなくプレイできました

 

他のゲームでは体験できないことがある

お伝えした操作感のしづらさなど辛さもありますが
クリアをすると他のゲームでは体験できないような感情になりました。

課題もある作品ではありますが
ゲームの一つの可能性として大事にしていきたい作品の一つでもあると感じています。

上田ディレクターの次回作に期待してしまう!

 

終わりに

いかがでしたでしょうか。
今回は自身がICO、ワンダに続いた第3作をプレイした感想をお伝えしてみました。

いつも技術的な記事ばかりなので、今回はライトな記事を書いてみました。

私もゲーム業界を目指すぐらいには
ゲーム好きなので話し出すと長くなってしまう!

とにかく本作についてはゲームの表現の一つ、ストーリーへの没入という点では一線を画すのでゲームクリエイターを目指すような方ならプレイする価値ありです。

今は定価より安く手に入るので興味を持った方はぜひ一度プレイしていただけますと幸いです。

では本記事はここで終わりたいと思います。

本サイトではゲーム開発に関する技術やゲーム業界の話などを中心に発信しているサイトとなります。画面左下のベルマークから購読もしていただけますので興味を持っていただけましたら購読していただけますと幸いです。

ではこの度はここまでお読み頂きありがとうございました。

 

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